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ラピスラズリを非常に細かく砕き、乳鉢ですりつぶして粉末状にしたものを溶液に溶かし、上澄みを
捨てて純化し、それを植物油脂でとくことによって「ウルトラマリンブルー」は生成されます。
ウルトラマリンブルーは通常の青い絵の具の百倍の値段がついたとされ、通常の画家はマリアの
マントなどの限られた部分にしか使わない貴重な絵の具でした。
しかし17世紀オランダ・デルフトで生まれた風俗画家のフェルメールはこのウルトラマリンブルーを
ふんだんに使った。
彼はなんと、ウルトラマリンブルーをドレスの下地に使うという、当時の常識としては考えられない
使用法を用いた。フェルメールが亡くなったときに多額の借金があったといわれるが、あるいはこの
ような高価な画材でさえも躊躇なく使った、そのこだわりが借金の原因の一つだったのかもしれない
と言われている。この天然ウルトラマリンは 半貴石ラピスラズリから取り出す貴重な青で、
19世紀前半に人工ウルトラマリンが登場するまでは、極めて重要な役割を果たした。
ラピスラズリは産地が限られていて、ヨーロッパで使用されたものは、現在のアフガニスタンに
産するものだった。海路で運ばれたため「海を越えてくる青」という意味のウルトラマリンの名称
で呼ばれた。原石が貴重であったことと、さらに原石を顔料にする技術が複雑であったために最も
高価な顔料となり、金と同等かそれ以上の価値があった。
絵具の最も重要な原料である顔料は 自然界にある天然の鉱物の粉末です。
【白色顔料】の白亜(日本語)は未固結で泥質の石灰岩のこと。主として円石藻(プランクトン)の
化石。上質(白色度の高い)のものはハマグリを粉砕した粉が用いられる。【黄色顔料】の黄土は
砂漠や氷河に堆積した岩粉が風に運ばれて堆積したもの。黄土はイエローオーカーと呼ばれる。
【赤色顔料】の辰砂は硫化水銀からなる鉱物です。水銀の重要な鉱石鉱物です。
【緑色顔料】の緑青はクジャク石の粉末です。【黒色顔料】油煙や松煙に含まれる炭素の微粉末
(すす)を使ってきた。
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