| 絵手紙エッセイ NO.58 2008年6月 「季節は夏へ」 |
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| 藤の花が終わって さて 卯の花 卯の花と捜すうち ぽつりぽつりと雨が降りだした。梅雨は はるか沖縄で始まった らしいけれど 私の住む町では まだまだである。これは まさに「卯の花腐し」。梅雨のはしりの雨をいい、夏の季節にも なっている。 |
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| この時期 到る所で色鮮やかに花盛りとなっているが、その 花たちを濡らして 色あせた感じにしてしまう雨は 時々 うらめしく、意地悪なようにも感じてしまうが、季節はずれの 台風のようになってしまうと、なぜか 白熊のことを思い出し すこし不安な気もちにもなってくる。 ところで、雨というのは、映画やドラマでは、何かのキッカケ の場面で よく降っているような気がする。 なんというか、出会いを連れてくるみたいな感じ。雨の日に 出会って恋愛が始まっていくというのは、よくある話である。 実際、そんなふうに恋愛している人たちは、どのくらいいる のだろう? 少なくとも私は皆無である。 |
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| また ホラーやサスペンスにも、雨は必要不可欠だ。ジェイソンみたいな化け物が出てきて、逃げる時には だいたい 真夜中で、雷が鳴る大雨だ。そして主人公たちは、頭からつま先まで、ズブ濡れである。 ズブ濡れのまま 車を運転し、走り、ベットにもぐり込む。よくドラマなんかでも、降ってきたなり 「もう寝る!」とかいって すぐ寝てしまう場面があるが、シャワーはどうする? 歯は磨いたのかと、何か疑問に思う。別にそんなことは、物語 の筋には関係ないのだからどうでもいいのだけれど、気になることは、気になる。 |
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| まあ。ともかくも 卯の花腐しも もうそろそろ本格的な梅雨 になる。 雨の日の出会いも 出かけれなければ 始まらない。 季節は、どんどん 夏へと向かっていくようである。 |
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| しかしながら全国どこの書店からでも注文は可能です。ぜひお近くの書店から、お求め下されば幸いです。 どうぞ手にとってご覧くださいね。 「しあわせの絵手紙」 著者 井上令子 出版社 文芸社ビジュアルアート |
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